国土交通省、環境省及び経済産業省の3省が連携して実施する「みらいエコ住宅2026」事業において、「GX志向型住宅」を新築する場合は地域によって125万円または110万円の補助金が支給されます。この「GX志向型住宅」の認定においては、「高度エネルギーマネジメントの導入」が必須要件となっています。

この記事では、「高度エネルギーマネジメントの導入」として必要なHEMSの紹介から、具体的な設置方法までを解説します。

補助金申請を検討されているみなさまの参考になれば幸いです。

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

GX志向型住宅とは?知っておくべき基本知識

GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅は、みらいエコ住宅2026事業における補助対象住宅の一つです。環境負荷を低減しながら経済成長を実現する次世代型の住まいとして位置づけられています。

このセクションでは、GX志向型住宅の認定条件や他の住宅タイプとの違い、メリットと注意点について説明します。

GX志向型住宅の4つの認定条件

GX志向型住宅の認定には、高い省エネ性能基準を満たす必要があります。

  1. 断熱等性能等級6以上の断熱性能を確保すること
  2. 再エネを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減すること
  3. 再エネ含む一次エネルギー消費量を立地や住宅形態に応じて定められた削減率以上で削減すること*1
  4. 「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置すること*2(高度エネルギーマネジメントにおいてIP通信を用いる製品を使用する場合は、IPAによる「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)」において、★1以上の適合ラベルを取得した製品の使用が推奨されています。)
「寒冷地」「低日射地域」「多雪地域」「都市部狭小地等」の詳細については、国土交通省『新築住宅の省エネ性能』をご覧ください。
「共同住宅」「住宅用途部分が占める階数」の詳細については、国土交通省『新築住宅の省エネ性能』をご覧ください。

*1)一般地域では100%以上の削減率(ZEH基準以上)が求められますが、寒冷地や都市部狭小地等では基準が緩和されています。また、戸建住宅か共同住宅によっても異なります。
*2)性能を満たす製品であっても、掲載されていない(認証を受けていない)製品は補助対象になりません。

認定を受けるためには、BELS登録機関が発行する「GX志向型住宅の要件を満たす」BELS評価書の取得が必要です。共同住宅の場合は住棟評価と各住戸評価の両方が求められます。

詳細については、こちらのページをご覧ください。

長期優良住宅やZEH水準住宅との違い

最新の情報は、国土交通省『みらいエコ住宅2026事業』の公式サイトをご覧ください。

GX志向型住宅と他の補助対象住宅を比較すると、省エネ性能基準に明確な差があります。

GX志向型住宅は断熱等性能等級6以上が必要ですが、長期優良住宅やZEH水準住宅は等級5以上で認められています。また、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率もGX志向型住宅は35%以上と高く設定されており、ZEH水準住宅の20%以上という基準を上回っています。

最も特徴的な違いは、GX志向型住宅にのみ義務付けられている「高度エネルギーマネジメント」システムの導入要件です。この要件は長期優良住宅やZEH水準住宅には課されていません。GX志向型住宅では、このシステムによって、太陽光発電設備等の発電量を把握し、住宅内の冷暖房設備や給湯設備等を制御することが求められています。

GX志向型住宅と他の補助対象住宅を比較すると、省エネ性能基準に明確な差があります。

参照:みらいエコ住宅2026事業 高度エネルギーマネジメントの導入 https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/HEMS/

補助金額においても、GX志向型住宅は110万円/戸(地域により最大125万円/戸)と最も高額に設定されています。長期優良住宅の75万円/戸(地域により最大80万円/戸)やZEH水準住宅の35万円/戸(地域により最大40万円/戸)と比較して優遇されています。(*古家の除却を伴う場合は加算あり)

参照:みらいエコ住宅2026事業 新築住宅の省エネ性能 https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/newhouse-shoene/

GX志向型住宅のメリットや注意点

GX志向型住宅の主なメリットは、みらいエコ住宅2026事業による110万円〜125万円の手厚い補助金が受けられることです。この補助金によって、高性能な住宅の建築コストの一部がカバーされます。また、高い断熱性能と高度なエネルギーマネジメントシステムにより、光熱費の削減効果も期待できます。

断熱性能の高さは、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を実現し、冷暖房の効率向上にも貢献します。これにより「ヒートショック」などの健康リスク軽減効果も期待できます。

一方、注意点としては、GX志向型住宅は通常の住宅よりも建設コストが高くなる傾向があります。断熱等性能等級6の基準を満たすための工事や太陽光発電システムの導入には一定の費用がかかります。ただし、補助金と光熱費削減効果を考慮すると、長期的な経済性は確保されると考えられます。

また、「土砂災害特別警戒区域」などの特定立地条件に該当する場合は原則対象外となります。詳細は以下の資料をご覧ください。

参照:「みらいエコ住宅2026事業」トップページ(https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/)

GX志向型住宅に求められるHEMSとは?

GX志向型住宅の認定に必須となる「高度エネルギーマネジメント」について解説します。

HEMSの基本的な仕組みから、GX志向型住宅に求められる具体的な要件、導入によるメリットと注意点まで、補助金申請に必要な情報を提供します。

HEMSの仕組みと基本を解説

HEMS(Home Energy Management System)は、家庭内のエネルギー使用を一元管理するシステムです。電力消費量の表示だけでなく、家電や設備機器をネットワークで接続し、効率的なエネルギー利用を実現します。GX志向型住宅では特に『「ECHONET Lite AIF仕様」に対応するコントローラとして、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品』の設置が義務付けられています。

GX志向型住宅に求められるHEMSは、スマートメーターからのデータ取得に加え、太陽光発電システムや蓄電池、電気自動車などの設備と連携して、住宅全体のエネルギーの流れを最適化する機能を持ちます。

例えば、太陽光発電の余剰電力を蓄電池に効率的に貯めたり、電力需要のピーク時間帯に蓄電池からの放電を行ったりする制御が可能です。これにより電力の自家消費率向上や電気代削減効果が期待できます。

ここが重要!「高度エネルギーマネジメント」の具体的要件と選び方を知ろう

GX志向型住宅における「高度エネルギーマネジメント」の具体的要件は、以下となります。

住宅(戸建および共同住宅)に、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載*されている製品を設置すること

*性能を満たす製品であっても、掲載されていない(認証を受けていない)製品は補助対象になりません

高度エネルギーマネジメントの導入|みらいエコ住宅2026事業【公式】 みらいエコ住宅2026事業の「高度エネルギーマネジメントの導入」の公式サイトです。 mirai-eco2026.mlit.go.jp/HEMS/

GX志向型住宅における「高度エネルギーマネジメント」の具体的要件は、以下となります。

住宅(戸建および共同住宅)に、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載*されている製品を設置すること

*性能を満たす製品であっても、掲載されていない(認証を受けていない)製品は補助対象になりません

ECHONET Lite規格は日本発の通信プロトコルであり、異なるメーカーの機器同士が相互に通信・制御できる仕組みを提供します。単にエネルギー使用量を表示するだけでなく、住宅内の複数の機器間で情報をやり取りし、最適な制御を行うための基盤となるものです。

このシステムによって、太陽光発電の発電状況に応じた蓄電池の充放電制御や、電力料金が安い時間帯での効率的な蓄電といった高度な運用が可能になります。先進的なHEMSでは、AI技術を活用して家庭ごとの電力消費パターンを分析し、効果的な省エネ方法を提案する機能も実装されています。

ECHONET lite規格についての詳細は、以下のページをご覧ください。

光熱費が最大6%削減!HEMS導入のメリットと注意すべきポイント

HEMSの主なメリットは、家庭内のエネルギー使用の「見える化」によって節電意識が高まり、光熱費の削減につながる点です。使用状況が可視化されることで、無駄な電力使用を控えることが期待できます。

住環境計画研究所の調査によれば、HEMSの導入によって約6%、冬季の電力消費量削減が確認されています。

参照:住環境計画研究所「新築住宅に導入されたHEMSの省エネ効果に関する実証研究」
https://www.jyuri.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/08/27987662d29618fb6254f826fa0399ac.pdf

もう1つのメリットとしては、スマートフォンやタブレットからエネルギー使用状況を確認できる点です。外出先からでも家の電力消費状況を確認でき、消し忘れた家電の発見や遠隔操作も可能になります。最新のHEMSでは電力会社の時間帯別料金プランと連携し、電気料金の安い時間帯に自動で家電を稼働させるといった制御も実現しつつあります。

HEMS導入時の注意点としては、まず製品選びの際に自宅の家電や設備機器との互換性を確認する必要があります。すべての家電がHEMSと連携できるわけではなく、特に古いエネルギー機器との接続には制約がある場合があります。

また、多くのHEMSはクラウドサービスを利用するため、安定したインターネット環境が前提となります。スマートメーターとの連携を行う場合は、電力会社への申請手続きが必要で、Bルートサービスの開通までに時間がかかる場合もあります。

スマホHEMS「Nature Remo E2」でGX志向型住宅に対応しよう

GX志向型住宅の要件を満たすHEMSの一つであるスマホHEMS「Nature Remo E2」について紹介します。2026年4月現在、「Nature Remo E2」はGX志向型住宅の高度エネルギーマネジメント要件を満たしています。他のHEMSは設置工事が必要となるケースが多く導入ハードルになりがちですが、Nature Remo E2は工事不要で手軽に設置できるため、補助金活用を目指す方から非常に高い引き合いをいただいています。また、IP通信を用いる際に使用が推奨されているJC-STAR★1も合わせて取得しています。

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

Nature Remo E2で実現する高度エネルギーマネジメント

Nature Remo E2は、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」としてエコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されているため、GX志向型住宅の補助金要件を満たしています。

コンセントに差し込むだけの簡単な設置方法ながら、スマートメーターと連携して宅内の電力使用状況をほぼリアルタイムで監視したり、太陽光発電システムや蓄電池、V2Hなどの設備と連携して、家庭内のエネルギーフローを可視化・管理することができます。

Nature Remo E2の詳細については、以下の記事をご覧ください。

Nature Remo E2ユーザーの自家消費率については、以下の記事で詳しく説明しています。

工事不要で簡単導入!スマホHEMS「Nature Remo E2」設置ステップガイド

Nature Remo E2は工事不要でコンセントに挿すだけで設置が完了します。

まず準備として、電力会社に「Bルートサービス」の申し込みを行い、ID・パスワードを取得します。これは電力メーター(スマートメーター)からデータを取得するために必要な手続きで、申請から発行まで1~2週間ほどかかります。*

*スマートメーターと接続する必要はなく、家全体の消費電力は知らなくても良いという場合は、Bルートサービスの申請をする必要はありません。

その後、スマートフォンに「Nature Home」アプリをインストールしてアカウント登録を行ったのち、スマートメーターやエネルギー機器等を登録しましょう。

詳細な手順は以下のセットアップマニュアルをご覧ください。

意外な落とし穴?GX志向型住宅の申請における注意点

GX志向型住宅の補助金申請は、住宅の建築主や購入者が行うことはできません。注文住宅の新築の場合は、「建築事業者(予め「グリーン住宅支援事業者」としての登録が必要)」が、新築分譲住宅の購入の場合は、「販売事業者(予め「グリーン住宅支援事業者」としての登録が必要)」が行う必要があります。

そのため、採用をご検討いただいている方は、みらいエコ住宅2026事業の申請手続きの詳細をご覧いただきまして、Nature Remo E2が採用可能かをご依頼先の建築事業者にご確認ください。

注文住宅の新築の場合は、以下をご覧ください。

新築分譲住宅の購入の場合は、以下をご覧ください。

よくある質問:GX志向型住宅とHEMSに関するQ&A

GX志向型住宅の補助金申請や要件について、特にHEMSに関連する疑問を多くいただいています。以下、代表的な質問にお答えします。

Q1: 補助金の申請手続きはどのように行えばよいですか?

A: 補助金の申請は「注文住宅の新築工事」、「新築分譲住宅の販売」若しくは「賃貸住宅の新築工事」を行う事業者が行います。工事発注者や住宅購入者となる一般消費者は申請者にはなれません。

また、「高度エネルギーマネジメントの導入」の証明としては、「HEMSコントローラの本体写真等」の添付書類が必要となります。詳しくは、申請を行う事業者に確認してください。

Q2: GX志向型住宅の補助金額はいくらですか?

A: 基本額は110万円/戸です。ただし、建築地が特定の地域(寒冷地など)に該当する場合は125万円/戸となります。長期優良住宅やZEH水準住宅と比較して最も高額な設定です。

Q3: GX志向型住宅に求められる要件は何ですか?

A: GX志向型住宅には以下の4つの要件があります:

  1. 断熱等性能等級6以上の断熱性能を確保すること
  2. 再エネを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減すること
  3. 再エネ含む一次エネルギー消費量を立地や住宅形態に応じて定められた削減率以上で削減すること
  4. 「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置すること

詳細は、「GX志向型住宅に求められる4つの条件」をご覧ください。

Q4: GX志向型住宅でHEMSは必須ですか?

A: はい、必須です。GX志向型住宅の認定条件の4つ目に「高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入」が明記されています。具体的には、『「ECHONET Lite AIF仕様」に対応するコントローラとして、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品』の設置が求められています。

Q5: 太陽光発電がなくてもHEMSは必要ですか?

A: はい、必要です。寒冷地や多雪地域では、太陽光発電設備の設置要件が緩和されていますが、HEMSの設置は地域に関わらず必須要件となっています。

Q6: Nature Remo E2を使用する際、スマート分電盤は必須ですか?

必須ではございません。スマート分電盤なしでも使用可能です。
また、ECHONET Lite Appendix Release E以降のスマート分電盤であれば、Nature Remo E2と連携し、Nature Homeアプリからデータを確認可能です。

まとめ:GX志向型住宅とNature Remo E2で実現する未来の住まい

GX志向型住宅は、高い省エネ性能と高度なエネルギーマネジメントを備えた次世代型住宅です。みらいエコ住宅2026事業による最大125万円の補助金を活用することで、初期コストの負担を軽減しながら、長期的には光熱費削減という効果も期待できます。

「高度エネルギーマネジメント」要件を満たすNature Remo E2は、工事不要で設置できる点、スマートフォンから遠隔操作できる点、一般的なHEMSモニターより低コストで導入できる点など、多くの利点を持つスマホHEMSです。太陽光発電システムや蓄電池との連携機能も備えており、効率的なエネルギー管理を可能にします。

これからの住宅には、居住機能だけでなく効率的なエネルギー管理機能も求められています。GX志向型住宅とスマホHEMS「Nature Remo E2」を組み合わせて、環境負荷を抑えながらも快適性と経済性を両立させる住まいを実現しませんか?

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

また、エコキュートを設置する際に使用できる国の補助金もあります。エコキュートの設置を検討されている方は、GX志向型住宅の補助金と合わせてご検討ください。

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