太陽光パネルを設置している戸建住宅のみなさま、発電した電気は効率的に使えていますか?電気代が高騰しているということもあり、家庭のエネルギーを効率的に管理したいと考える方が増えているかと思います。

そこで注目されているのが「HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)」です。HEMSは家庭内のエネルギー使用を「見える化」し、スマートに制御することで省エネと快適な暮らしを両立させることができます。

しかし「導入費用が高そう」「補助金はあるの?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、HEMSの基本から最新の補助金情報、導入費用、おすすめ製品まで徹底解説します。

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

家庭のエネルギーを見える化・最適化するHEMS(Home Energy Management System)とは?

昨今の電気代高騰によって、太陽光パネルで発電した電気を自分の家で使う「自家消費」が重要視されています。HEMSは家庭内のエネルギー使用を可視化し、最適化することで無駄を省き、電気の自家消費率の上昇をサポートするシステムです。

ここではHEMSの基本的な仕組みやメリット、種類について解説します。

HEMSの基本的な仕組みとできること

HEMSとは「Home Energy Management System」の略で、家庭内の電力の使用・発電状況を「見える化」し、効率的なエネルギー管理を可能にするシステムです。

分電盤に接続された電力計測ユニットやスマートメーターと連携し、家庭内の電力使用量データを収集します。これらのデータは専用モニターやスマホアプリに表示され、どこで、いつ、どのくらいの電力が使われているのかが一目で分かります。

また、ECHONET Lite規格に対応したHEMSは、同じ規格の家電や設備機器と連携することで、遠隔操作や自動制御も実現します。外出先からスマホでエアコンの温度を調整したり、お風呂の湯はりを指示したりといった便利な操作が可能になるのです。

これにより、快適な生活と省エネの両立を目指せます。

HEMSで実現できる3つのメリットとは?

HEMSを導入することで得られる主なメリットは「電気代の節約(経済的メリット)」「生活の利便性・快適性の向上」「エネルギー利用の最適化と意識向上」の3つにまとめられます。

家庭のエネルギーの使用状況が「見える化」されることで、無駄な消費電力を発見しやすくなります。住環境計画研究所の調査によれば、HEMSの導入によって約6%、冬季の電力消費量削減が確認されています。

参照:住環境計画研究所「新築住宅に導入されたHEMSの省エネ効果に関する実証研究」
https://www.jyuri.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/08/27987662d29618fb6254f826fa0399ac.pdf

また、スマホからの遠隔操作機能により、外出先からでも家電をコントロールできる利便性も大きな魅力です。帰宅前にエアコンをつけて快適な室温に調整したり、外出先からお風呂を入れたりといった操作が可能になります。

さらに、太陽光発電や蓄電池を導入している場合は、それらをHEMSで連携させて発電・充電・消費を適切に管理し、エネルギーをより賢く効率的に使えるようになります。

ちなみにスマホHEMS「Nature Remo E2」ユーザーの平均自家消費率は58.1%と、ZEH基準である30%を大きく上回る数値を達成しています。売電より買電単価が高い現状において、自家消費率を上げることは大きな経済効果をもたらします。

HEMSの種類と選び方のポイント

HEMSには「設置工事型」と「工事不要型」の2種類があります。設置工事型のHEMSは、周辺設備が充実しており、スマート分電盤等の計測機器や専用モニター、などを柔軟に選定することができます。そのため、さまざまな住宅設備や家電を統合的に管理・制御することが可能です。一方で、工事が必要な分、初期費用もある程度かかるため、主に新築・リフォーム時に導入されることが多くあります。

工事不要型のHEMSはコンセントに挿すだけで使用でき、スマートメーターとWi-SUNで通信してデータを取得します。設置工事型のHEMSよりはコストが低い場合が多く、ユーザー自身での設置が可能なため、賃貸住宅でも導入できます。

基本的に家全体の総消費電力のみを把握でき、個別回路の計測はできませんが、スマート分電盤と連携すると回路ごとの電力データを見ることも可能です。

選択の際は、お住まいの形態(新築/既築/賃貸)、予算、そして家電やエネルギー機器との互換性を確認することが重要です。特に太陽光発電や蓄電池との連携を考える場合は、ECHONET Lite対応状況をメーカーの動作確認済み機器リストで確認しましょう。

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

HEMS導入費用の実態|初期費用からランニングコストまで

HEMS導入を検討する際、気になるのが費用面です。ここでは、HEMS本体の価格から設置工事費、そして導入後の節約効果までを詳しく解説します。

初期投資と長期的なメリットのバランスを考えるための参考にしてみてください。

HEMS本体と設置にかかる費用の相場

HEMS導入の初期費用は、選ぶ製品や住宅の状況によって大きく変わります。まずHEMSコントローラー(本体)の価格は、基本的な機能のみの製品で4万円台から、タッチパネルモニター付きの高機能タイプで8〜9万円台が相場です。例えばパナソニックの「AiSEG3」は、7インチモニター付きモデル「MKN7140」が約9.2万円、モニターなしのゲートウェイ型「MKN706」が約6.2万円(税抜)となっています。(2026年4月現在、自社調査)

参照:Panasonic『AiSEG3(HOME IoT):AiSEG3商品ラインアップ』

一方で、工事不要型のHEMS「Nature Remo E2」は49,940円(税込)です。

参照:Nature公式サイト『Nature Remo E2』
https://shop.nature.global/products/nature-remo-e2-1

設置工事型のHEMSは上記の本体代金に加えて、工事費用が10 ~ 15万円かかるケースもあるようです。工事費用については、事前に施工会社に見積もりをとって判断しましょう

参照:SpaceCore『HEMSを後付けすることはできる?必要な機器や費用相場、活用できる助成金も紹介』
https://space-core.jp/media/11664

導入事例にみる電気代節約効果

HEMSの導入による電気代削減効果はどの程度なのでしょうか。一般的には、エネルギー使用量の「見える化」と最適制御により、約6%程度の電力使用量削減が見込まれるとされています。

電気代に月13,000円かかっている家庭の場合、単純計算すると年間9,000円程度の削減効果が期待できます。ただし、太陽光発電や蓄電池と連携した場合はさらに大きな削減効果が見込めます。

参照:住環境計画研究所「新築住宅に導入されたHEMSの省エネ効果に関する実証研究」
https://www.jyuri.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/08/27987662d29618fb6254f826fa0399ac.pdf

ただし、太陽光発電や蓄電池と連携した場合は削減効果がより顕著です。スマホHEMS「Nature Remo E2」ユーザーのデータ分析によると、平均自家消費率は58.1%(中央値56.5%)と、ZEH基準の30%を大きく上回っています。これにより電力会社からの買電量が減少し、特に売電単価が低下した「卒FIT」後の太陽光発電所有者にとって、経済効果は一層高まると言えます。

【2026年最新】国のHEMS補助金制度と申請条件

国の補助金としてHEMS導入時に活用できるものがあります。ここでは国が実施する最新の補助金制度について、その歴史から現在の状況、申請条件まで詳しく解説します。

適切な補助金を活用することで、初期費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。

HEMS補助金制度の歴史と現状

HEMS導入を直接支援する国の補助金制度は、2011年に始まり2013年9月に終了しています。この制度は東日本大震災の復興を目的とした予算に基づくものでしたが、復興関連予算の使途厳格化により打ち切られました。

現在、HEMS単体への直接的な補助金制度はなくなりましたが、より包括的な枠組みの中でHEMSが要件の一部として支援対象となっています。具体的には、3省連携の「みらいエコ住宅2026事業」や「DRに対応したリソース導入拡大支援事業」などが該当します。

これらの補助金制度は年度ごとに内容が見直されるため、常に最新情報を確認することが重要です。主な関連省庁は経済産業省(資源エネルギー庁)、国土交通省、環境省であり、多くの事業はSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)が執行機関として担当しています。各機関の公式ウェブサイトで最新情報をチェックしましょう。

「GX志向型住宅」補助金と高度エネルギーマネジメント要件

2026年度の「みらいエコ住宅2026事業」では、最も高い補助金額が得られる住宅区分として「GX(グリーン・トランスフォーメーション)志向型住宅」が設定されています。この区分では1戸あたり最大125万円(基本額110万円)という手厚い補助金が支給され、その要件の一つとして「高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入」が必須要件とされています。

GX志向型住宅の補助金を受けるためのHEMSは、単なるHEMSではなく、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている認証済み製品でなければなりません(*IP通信を用いる製品は、IPAのセキュリティ要件適合評価「JC-STAR」★1以上の取得が推奨されており、「Nature Remo E2」も取得しています)。

その他にも、GX志向型住宅には高い断熱性能(等級6以上)や一次エネルギー消費量の大幅削減(再エネ除き35%以上、再エネ含み100%以上)など厳しい基準がありますが、達成できれば大きな補助金を受けられます。申請は対象世帯が登録事業者を通じて行う必要があります。

参照:Nature『【2026年最新】GX志向型住宅に必須のHEMSとは?認定条件や高度エネルギーマネジメントの要件を徹底解説』

【2026年最新】国のHEMS補助金制度

「みらいエコ住宅2026事業」のGX志向型住宅以外にも、いくつか活用できる国の補助金制度があります。HEMSの導入を検討する際には、「GX志向型住宅」補助金に加えて、以下の補助金も検討しましょう。

DRに対応したリソース導入拡大支援事業

HEMSや蓄電池導入時に検討すべき補助金として、2026年度(令和8年度)から本格化する「DRに対応したリソース導入拡大支援事業」が挙げられます。これは従来のDER(分散型エネルギーリソース)補助金が発展したもので、DR(ディマンド・リスポンス=電力の需要と供給のバランス調整)に活用できる家庭用蓄電システム等の導入を支援するものです。みらいエコ住宅2026事業などと併用が可能で、DRに対応した設備の導入費用に対して「経費の3/10」等の補助が予定されています。

参照:国土交通省『みらいエコ住宅2026事業について』https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000310.html

ZEH(Net Zero Energy House)補助金

また、「ZEH補助金」も活用できる可能性があります。
ZEH(Net Zero Energy House)とは、消費するエネルギーを少なくする「省エネ」と再生可能エネルギーを作り出す「創エネ」によって、エネルギー収支が正味ゼロになることを目指した住宅を指します。

2026年度は、ZEHに対する補助も主に「みらいエコ住宅2026事業」の中に組み込まれており、「ZEH水準住宅」として1戸あたり最大55万円〜60万円が交付されます。より高性能なZEH+などを目指す場合や、環境省主導の別枠の補助事業を活用する場合には、HEMSの導入が必須要件となるケースが多いため、住宅の仕様に合わせて最適な補助金を選択することが重要です。

参照:国土交通省『みらいエコ住宅2026事業について』https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000310.html

特に高性能なZEH+認証を目指す場合、HEMSの導入が必須要件となっており、補助金額は令和7年度時点の戸建て住宅においては、90万円/戸となります。

地方自治体別|HEMS補助金・助成金制度の徹底比較

全国の地方自治体でも、独自のHEMS関連補助金制度を実施しているところがあります。ここでは東京都をはじめとする主要自治体の補助金情報の一例をご紹介します。

国の補助金と地方自治体の補助金は同時受給できる可能性もあるため、お住まいの地域の制度を確認することで、さらに導入コストを抑えることができるかもしれません。詳細は「(お住まいの地域) HEMS 補助金」等で検索し、各自治体のページをご確認ください。

東京都のHEMS関連補助金制度

東京都内では、区市町村ごとに独自のHEMS関連補助金制度を設けているケースがあります。例えば江東区では「江東区地球温暖化防止設備導入助成事業」として、HEMS・MEMSなどのエネルギー管理システム機器の設置に対し、設置費用の5%(上限1設備あたり20,000円)の補助金を交付しています。

*2026年度(令和8年度)の詳細な事業内容や申請受付の再開については、4月以降に各自治体の公式ウェブサイトをご確認ください。

参照:江東区『(個人住宅用・集合住宅用)地球温暖化防止設備導入助成』https://www.city.koto.lg.jp/380201/machizukuri/kankyo/sedo/30jyosei.html

東京都全体では、「東京ゼロエミ住宅普及促進事業」にて太陽光発電や蓄電池の設置に関する補助金が交付されていますが、2026年現在、HEMS単体での都の補助金はないようです。

参照:クール・ネット東京『東京ゼロエミ住宅助成金事業等』

東京都内の区市町村によって制度内容は大きく異なるため、お住まいの自治体のウェブサイトや環境政策課へ問い合わせて詳細を確認してみましょう。多くの場合、HEMS単体よりも太陽光発電や蓄電池、ZEH住宅などと組み合わせた総合的な省エネ設備導入を対象としている傾向があります。

愛知県・千葉県における2026年の補助金情報

愛知県では県と市町村の両方でHEMS関連の補助金制度が充実しています。県レベルでは「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」として、HEMSやエネファーム、V2H等への補助金を設定しています。一方でこの補助金は市町村を通じて交付されるもので、各市町村によって申請方法が異なるようです。

参照:愛知県『愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金(市町村との協調補助)』 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ondanka/0000004471.html

例えば名古屋市の「住宅等の脱炭素化促進補助」では、HEMSに1件あたり1万円、ZEHを構成する設備に関しては1件あたり10万円の補助金が出るとのことです。

参照:名古屋市『住宅等の脱炭素化促進補助』 https://www.city.nagoya.jp/kurashi/kankyou/1012424/1012443/1034051.html

千葉県でも同様に市町村ごとの補助金制度があります。成田市では「住宅用省エネルギー設備設置費補助金」を実施し、HEMSには上限1万円、蓄電池システムには上限7万円の補助金が出るとのことです。

参照:成田市『住宅用省エネルギー設備設置費補助金(太陽光発電、エネファーム、断熱窓、電気自動車など)』 https://www.city.narita.chiba.jp/kurashi/page111200.html

愛知県や千葉県内の市町村におけるHEMS関連補助金は、HEMS単体で補助を受けられるものもあります。また、申請期間や予算枠には限りがあるため、導入を検討している方は早めに情報収集することが重要です。

自治体のウェブサイトや窓口で最新情報を確認しましょう。

HEMS補助金の申請のポイント

HEMS関連の補助金を確実に受け取るためには、正確な申請手順と必要書類の準備が不可欠です。ここでは申請前の準備から補助金受給までの流れを詳しく解説します。

補助金申請におけるよくあるトラブルとその対策についても触れていますので、スムーズな申請の参考にしてください。

各補助金の申請方法については、必ず該当する補助金のWebページを確認しましょう。また、必要であれば施工会社や補助金のお問い合わせ窓口にご連絡いただけるのが確実と言えます。

申請前のポイント

補助金申請を始める前に、導入予定のHEMSや関連設備が最新の補助金要件を満たしているか確認することが重要です。特にGX志向型住宅の補助金を目指す場合は、エコーネットコンソーシアムのホームページで、ECHONET Lite AIF仕様に対応する認証済みHEMSコントローラーのリストを確認しましょう。

導入予定の設備がリストにあるかどうかをチェックすることで、申請前のミスを防ぐことができます。

次に、申請に必要な情報と書類を準備します。国の補助金の場合、住民票や建物の登記事項証明書、工事計画書、見積書、対象機器の仕様書、性能証明書などが必要になることがあります。特にGX志向型住宅補助金では断熱等級6以上などの性能要件を証明する書類も求められます。自治体の補助金でも同様の書類が必要になるケースが多いため、あらかじめリストアップしておきましょう。

また、申請のタイミングと工事スケジュールの計画も重要です。工事契約前や着工前に申請したり、交付予約が必要になったりするケースもあるため、交付決定通知を受け取る前に契約・着工してしまうと補助対象外となることがあります。

さらに、補助金には予算枠が設定されており、先着順で決まる場合も多いため、できるだけ早い段階で申請することをおすすめします。申請要項で条件を確認し、計画的に進めましょう。

申請書類作成時のポイント

補助金の申請書は正確に作成することが重要です。まず申請書の入手方法を確認しましょう。国の補助金(みらいエコ住宅2026事業など)の場合はSIIのウェブサイトから、自治体の補助金は各自治体のウェブサイトから申請書をダウンロードできることが一般的です。多くの場合、記入例や注意事項も公開されていますので、それらを参考にしながら慎重に記入しましょう。

よくある記入ミスとしては、対象設備の型番や仕様の誤記、工事日程の不明確な記載、申請者情報(住所、氏名、捺印など)の不備などが挙げられます。こうしたミスを防ぐためには、申請書の下書きを作成した後、必ず確認することをおすすめします。不明点がある場合は、早めに補助金窓口に問い合わせるのが安全です。電話やメールで確認することで、申請書類の不備による差し戻しのリスクを減らせます。

添付書類の準備と提出方法も確認しましょう。証明書類は原本が必要か写しでよいか、書類の有効期限はいつまでか、電子申請が可能か郵送や窓口提出のみかなど、申請要領でしっかり確認することが大切です。特に電子データで提出する場合は、ファイル形式やサイズ制限にも注意が必要です。すべての書類を揃えたら、チェックリストを作成して漏れがないか最終確認してから提出しましょう。

申請における注意点とよくあるトラブル対策

補助金申請でよくあるトラブルの一つが申請期限の見落としです。これを防ぐために、補助金の申請期間と完了報告の期限を事前に確認し、カレンダーやスケジュール管理アプリに記入するなどして管理しましょう。締切直前の駆け込み申請は書類不備のリスクも高まるため避けるべきでしょう。

申請書類に不備があり返却された場合は、速やかに指摘事項を修正して再提出しましょう。不明点があれば担当窓口に直接問い合わせ、場合によっては窓口で直接確認しながら修正作業を行うことも検討しましょう。特に厳密な期限がある場合は、速達や書留郵便の利用も考慮するとよいでしょう。不備の内容によっては、追加書類の提出を求められることもあるため、柔軟に対応できるよう準備しておくことが大切です。

補助金申請を自分で行うのが難しい場合は、ハウスメーカーや工務店にも相談しましょう。特に国のZEH補助金やGX志向型住宅の補助金では、登録事業者(ハウスメーカー、工務店など)から申請を行う必要があります。

スマホHEMS「Nature Remo E2活用ガイド」|GX志向型住宅対応HEMSの導入と操作方法

「HEMSの種類と選び方のポイント」でもお伝えした通り、HEMSには「設置工事型」と「工事不要型」の2種類があります。

ここでは、ここでは手軽に導入できる工事不要型のHEMS「Nature Remo E2」をご紹介します

工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」

GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

スマホHEMS「Nature Remo E2」の設置からセットアップまで

Nature Remo E2は工事不要でコンセントに挿すだけで設置が完了します。

まず準備として、電力会社に「Bルートサービス」の申し込みを行い、ID・パスワードを取得します。これは電力メーター(スマートメーター)からデータを取得するために必要な手続きで、申請から発行まで1~2週間ほどかかります。*

*スマートメーターと接続する必要はない、「Nature Green エコキュートオートメーション」を使用する必要が必要ない場合は、Bルートサービスの申請をする必要は2026年5月現在ではありません。

その後、スマホに「Nature Home」アプリをインストールしてアカウント登録を行ったのち、スマートメーターやエネルギー機器等を登録しましょう。

詳細な手順は以下のセットアップマニュアルをご覧ください。

参照:Nature『Nature Remo E2 / E2 lite セットアップマニュアル(初期設定方法)』
https://remoe-support.nature.global/hc/ja/articles/11587279441561

実際のユーザーが体験した導入効果と使用感

実際のNature Remo E2ユーザーから集められたデータによると、その効果は非常に顕著です。特に太陽光発電と蓄電池を組み合わせた家庭での平均自家消費率は58.1%、中央値は56.5%と、ZEHの自家消費率基準である30%を大幅に上回る値を示しています(2025年2月の分析結果)。

これにより電力会社からの買電量が減少し、特に売電単価が下がった「卒FIT」後の家庭では、電気代削減効果が顕著に現れています。

Nature Remo E2を使った感想については、以下の記事をご覧ください。

HEMS補助金に関するよくある質問(FAQ)

HEMS導入や補助金に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

補助金制度の最新状況や申請条件、HEMS製品選びのポイント、導入効果に関する疑問について解説します。

補助金制度に関するQ&A

Q1: 現在、HEMS単体の補助金はあるのでしょうか?

A: 2026年現在、国の直接的な単体補助金はありません。

HEMS単体を対象とした国の直接的な補助金制度は2013年に終了しています。現在は、みらいエコ住宅2026事業やDRに対応したリソース導入拡大支援事業など、より大きな枠組みの中でHEMSが要件の一つとして含まれる形で支援対象となっています。

また、地方自治体によっては独自のHEMS補助金制度を実施している場合もあるため、お住まいの地域の最新情報を確認することをおすすめします。

Q2: 補助金の申請は施主が直接できるのでしょうか?

A: 補助金によって異なるため、申請要項で確認しましょう。

国の補助金(ZEH、GX志向型住宅など)の場合、多くは登録された事業者(ハウスメーカー、工務店など)を通じて申請するシステムになっており、施主が直接申請できないケースも稀ではありません。

例えば「みらいエコ住宅2026事業」では販売事業者もしくは建築事業者が申請者となり、購入者・建築主は直接申請できません。一方、地方自治体の補助金では施主が直接申請できる場合もあります。

Q3: リフォームの場合も補助金は適用されるのでしょうか?

A: 「みらいエコ住宅2026事業」にも既存住宅(リフォーム)向けのメニューがあり、断熱改修やエコ住宅設備の設置が対象となります。

一方で、新築住宅とは求められる条件や補助金額が異なります。例えば、「みらいエコ住宅2026事業」には既存住宅(リフォーム)向けのメニューがあり、開口部や外壁・屋根の断熱改修、エコ住宅設備の設置などが必須工事となります。改修後の省エネ基準(平成28年基準相当など)に応じて最大100万円/戸が補助されますが、新築のGX志向型住宅(最大125万円)とは条件が異なります。 また、リフォームの場合は「先進的窓リノベ2026事業」や「給湯省エネ2026事業」など、他の補助金と組み合わせたワンストップ申請も予定されているため、各制度の要綱で既存住宅への適用条件を詳細に確認することが重要です。

参照:住宅省エネ2026キャンペーン 総合サイト
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/

参照:みらいエコ住宅2026事業【公式】
https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/

HEMS製品選びに関するQ&A

Q4: 工事不要のHEMSでも補助金対象になるのでしょうか?

A: 補助金によって異なります。「GX志向型住宅」の補助金においては、工事不要のスマホHEMS「Nature Remo E2」も補助要件を満たしています。

「みらいエコ住宅2026事業」のGX志向型住宅要件において、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラー」として認証されていれば、工事不要のHEMSも対象になります。スマホHEMS「Nature Remo E2」はこの条件を満たしており、GX志向型住宅の要件「高度エネルギーマネジメントの導入」に該当する製品として認められています。

製品選定時には、必ずエコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている認証済み製品リストで確認することをおすすめします。

Q5: HEMSの導入にあたり、スマート分電盤は必須なのでしょうか?

A: HEMSの導入にあたり、スマート分電盤は必ずしも必須ではありません。

Nature Remo E2のようなスマホHEMSでは、スマート分電盤がなくてもスマートメーターからのデータを活用してエネルギー管理が可能です。

一方でスマート分電盤があれば、より詳細なブレーカー単位のエネルギー計測が可能になるため、より精度の高い管理ができるようになります。予算や導入目的に応じて、必要性を判断するとよいでしょう。

​​Q6: どのメーカーのHEMS製品が補助金対象なのでしょうか?

A: メーカーが要件になることは少ないため、補助金の要件を確認しましょう。

「みらいエコ住宅2026事業」の「高度エネルギーマネジメント」要件を満たすには、ECHONET Lite AIFの「コントローラ」の仕様に対応し、エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品である必要があります。

具体的には、パナソニック「AiSEG3」、シャープ「COCORO ENERGY」、三菱電機「ENEDIA」シリーズ、Nature「Nature Remo E2」など、多くのメーカーの特定製品が対象となっています。ただし、対象製品は随時更新される可能性があるため、必ず最新の対象製品リストで確認しましょう。

HEMS導入効果に関するQ&A

Q7: 補助金なしでもHEMSを導入する価値はありますか?

A: 補助金がなくても、特に太陽光発電システムや蓄電池を導入している、または導入予定の家庭ではHEMSの価値は高いといえます。

エネルギーの見える化と最適制御により、自家消費率が向上し、電気代の削減につながる可能性があるためです。また、スマホからの遠隔操作による利便性向上や、停電に備えた蓄電池制御など、経済的メリット以外の価値も大きいです。

工事不要型のHEMSであれば初期投資も抑えられる可能性も高く、導入の敷居は低くなっていると言えます。

Q8: 導入で平均どれくらいの節電効果がありますか?

A: HEMS導入による一般的な電力使用量削減効果は約6%程度と言われています。

参照:住環境計画研究所「新築住宅に導入されたHEMSの省エネ効果に関する実証研究」
https://www.jyuri.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/08/27987662d29618fb6254f826fa0399ac.pdf

電気代に月13,000円かかっている家庭の場合、年間9,000円程度の削減効果が期待できます。ただし、太陽光発電や蓄電池と連携した場合はさらに大きな削減効果が見込めます。

実際にNature Remo E2ユーザーの平均自家消費率は58.1%となっており、これにより買電量が減少し、電気代削減効果が高まると言えます。もちろん、個々の家庭のエネルギー消費パターンや生活習慣によって効果は変動しますので、あくまで目安として考えるべきでしょう。

Q9: 太陽光発電や蓄電池とHEMSを併用するメリットは?

A: 太陽光発電や蓄電池とHEMSを組み合わせることで、発電した電力を効率的に自家消費したり、余剰電力を蓄電池に充電したりする最適制御が可能になります。

また、電力料金の安い深夜に蓄電池を充電し、高い時間帯に放電するといった運用や、天気予報に基づいた充放電制御なども実現できます。

まとめ

HEMSは家庭のエネルギー使用状況を「見える化」し、最適化することで省エネと快適な暮らしをサポートするシステムです。導入には費用がかかりますが、国や自治体の補助金制度を活用できる場合があります。製品選びや申請方法を確認し、賢く導入しましょう。

「Nature Remo E2」は工事不要で設置も簡単なスマホHEMSです。スマホで手軽にエネルギー管理をすることができ、家庭のエネルギーマネジメントをより楽に。

GX志向型住宅の補助金要件にも対応しています。スマホHEMS「Nature Remo E2」で、手軽にエネルギーマネジメントを体験してみませんか?

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GX志向型住宅に必須の「高度エネルギーマネジメント」要件をクリア。コンセントに挿すだけの簡単設置で、スマホから太陽光発電・蓄電池・エコキュートなどを管理できます。

また、エコキュートを一緒に導入しようと検討している場合には、エコキュートの設置に関する国の補助金もあります。こちらも合わせてご覧ください。

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