
みなさんは待機電力が消費電力の中で占める割合をご存知ですか?
資源エネルギー庁の平成24年度の調査*によると、消費電力の中のおよそ5.1%を待機電力が占めているそうです。
月の電気代が1万円の場合、1年間の電気料金は12万円、そのうちの5%なので、6000円が待機電力によって取られています。
電気代が1か月2万円の場合は12000円もかかってしまいます。
でも待機電力のためにいちいちコンセントを抜き差しするのはめんどくさいですよね。
そこで今回はNature Remoを使って、待機電力料金を減らす方法をご紹介します。
* 平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要
リモコンコンセントで待機電力を減らそう
リモコンコンセントとNature Remoを使ってしまえば、簡単に待機電力を抑えることができます。
リモコンコンセントは、赤外線リモコンによってON/OFFを切り替えられるコンセントのことで、部屋のコンセントに挿して使用します。
これにより、通常リモコンのついていない家電でもリモコンがついているかのように動かせるのがリモコンコンセントの利点です。
「赤外線リモコンから動かせるスマートプラグ」とイメージしていただければ良いかと思います。
より詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
リモコンコンセントを使ってしまえば、家電の待機電力はほとんど発生しなくなります。
(リモコンコンセント分の微小な待機電力のみ発生します。)
リモコンコンセントをOFFにすると電力が流れないので、その家電はコンセントに刺さってないことと同じになるからです。
待機電力は実際どのくらい減っている?
テレビの待機電力がどのくらい減っているかを、オフィスで実験してみました。
(今回の測定は、テレビ、ワットモニター 、リモコンコンセントの3つを使って行いました。)
結果は以下の通りとなりました。
- 直挿しの場合、21W。
- リモコンコンセントをつないでOFFにした場合、0.5Wとなりました。
そのため、20.5Wの待機電力が削減されました。
電気料金に直すと、年間で約4900円も違うこととなります。
- 20.5W÷1000=0.0205kW ←消費電力をWからkWに直しました。
- 0.0205×21.05h=0.431kWh ←kWと待機電力を消費した時間(テレビを見ていない時間)を掛け合わせてkWhを算出しました。
- 総務省2017年度のデータによると、日本人のテレビ視聴時間はリアルタイムで平均159.4分、録画で平均17.2分です。
- そのため、待機電力のかかる時間は、24h-(159.4+17.2)÷60=21.05時間になります。
- 0.431kWh×31円/kWh=13.361円 ←1kWhあたり31円かかる料金体系だった場合、1日あたり待機電力が何円かかっているかを算出しました。
- 31円/kWhは現在の電気料金目安となります。詳細はこちら。
- 13.361円×365日=4876.765円 ←1日あたりを1年あたりに直して、1年で待機電力に何円かかっているかを算出しました。
だけどテレビをつける時に面倒じゃない?
テレビをつける際に、リモコンコンセントをONにしてテレビの電源もONにするなんて面倒くさくてしょうがないですね。
待機電力を削減するためにテレビが使いにくくなったら元も子もありません。
そんな時には、Nature Remoのシーン機能を使ってみましょう。
リモコンコンセントをオンにする操作とテレビをオンにする操作を「テレビをつける」シーンにしたり、両方をオフにする操作を「テレビを消す」シーンにすれば、ワンタップで操作をすることができます。
また、スマートスピーカーからシーンを操作することも可能です。
スマートスピーカーからのシーン操作につきましては、以下の記事をご覧ください。
リモコンコンセントを使って待機電力を減らしてみませんか?
ちょっとトリッキーですが、Nature Remoで待機電力を減らす方法をご紹介しました。
ただ、リモコンコンセントを使う際の注意点が1点あります。
直接壁のコンセントに電源プラグを挿すことが決められている家電に関しては、リモコンコンセントを使用してはいけないという点です。
具体的には、オイルヒーターなどの熱器具、調理器、エアコン、洗濯機などです。
このような家電を接続する際は、取扱説明書を読んで、直接壁に刺さなくてはならない等の文言がないことを確認する必要があります。
この点に注意すれば、リモコンコンセントとNature Remoを組み合わせることで、待機電力を大幅に減らすことができます。
Nature Remoをお持ちのみなさんは、これを機に使ってみてはいかがでしょうか。